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日本語の会話を理解する③ 終わり

日本語は非常にハイコンテクストな上に、直接的な表現をほとんどしない文化から会話が非常に困難だ。
私はかつて、空気が読めないとさんざん罵られてきた。
これを打破しようと、相手の空気の作り方、読み方を勉強して少しずつ会話に投影しようとしている。

インプットに対するアウトプットはすごい量を推定する必要があるので、頭は常にフリーズしがちだ。
この速度でアウトプットを導いているみんなはすごいと思う。
経験のなせる業なのか、脳の処理速度が私よりも断然に早いのか、いつかはそちら側の境地に立ちたいと思う。


だが、一方で考える。
当の日本人は、それほど高度な計算を、本当に各会話で行っているのだろうか。

どう考えても妙である。知れば知るほど妙である。
処理の中身を聞けば聞くほど、インプットに対して、逐次処理をかけているのかが疑われる。

互いに都合の良い「決めつけ」で会話をしている。
こう考えると色々合点がいく。
基本的にアウトプットの型は決まっているのだ。

その型とは

「分かるよ。」
である。



日本人はこの微妙な感覚を読み取っている。
空気を読むとはよく言ったもので、理論的に言葉の保有する(あるいはそれ以上の)意味を理解をしているのは無く、ほぼ決めつけで理解している。
ここで言葉は関係が無い。
何を言っているのかも関係が無い。

日本人が理解するのは「あなたの事が分かります。」と言う事だ。
どう分かったのかは問題ではない。
何の言葉で伝わったのかも問題ではない。

「分かるよ。」
それ以上は他に何もいらない。

日本語は思い込みの会話だ。


日本語の会話で言葉が意味する所は無いのではないか。
言葉の意味を全て理解するには脳に処理がかかり過ぎる。
これでは会話を高速で行う事は出来ない。

となると、ほとんどの言葉を欠落させて脳に入れていると考えられる。
と言うかむしろ、相手が何を言っているかは脳に入れていないのではないか。
更には、自分も何を言っているのか考えていないのではなかろうか。

となると、会話をする両者の間に行きかう言葉自体に意味は無い。
相手はポジティブである、という思い込みで自分もポジティブだと何かしらの音波や動作で出しているだけだ。
こうなると、相手はポジティブかどうかを判断できれば良い。

そう考えると色々腑に落ちてくる。
基本的に日本語の会話は、自分と同質な人としか会話が成立しない。
否定の言葉を伝える技術が無いし、そもそも否定の人と会話する主旨が無い。
日本人が外国人と話せないのも無理はない。

日本人は物言わぬ対象(石とか木とか山とか人形とか)を擬人化して言葉を発すると思いこむことが得意だ。
これも、日本語の会話がそもそも思い込みなので、相手が話すか話さないかは関係が無い事から実現される。

この結果、日本語を扱う日本人はどうなっただろう。
相手が自分と同じ意見だと思い込み電波を発するロボットのようだ。
相手の意見が違うと別の電波を出せるのではなく、エラーになり処理が止まってしまう。(そもそも処理をしていない)

ロボットの配合により新しいロボットが生まれるとしたら、
全てが同質的な電波しか発しない、同じロボットになりえるのかも知れない。

会話するロボットのようなもの。
インターフェイスが視覚的に良くて、会話が出来て人間に安心を与えるロボット。
なんとなく人間の方が温もり的なモノが伝わってロボットよりも良さそうな気がします。
特に日本語はローコンテクストなので、ロボットで処理するのは難しそうに思えますが、
意外と処理をせずに果てしなく肯定するだけのロボットが日本には普及するのかも知れません。

という事で、日本語の会話は肯定する事が全てで、否定は技術的に存在しないって事が分かりました。
全てがそれで良いって事はないかも知れませんが、会話のほとんど、感覚的に9割超はこれで乗り越えられます。
あ~良かった。
これで会話でフリーズせずに済みます。